おしりにやさしい い~じ~マッサージ
ツボ・マッサージ・体操でおなかのなかをスッキリに!
痔の予防・改善には、何よりもまず、正しい排便習慣をつけることが欠かせません。
便秘解消には、よく歩くことが効果的。血行がよくなるだけでなく、腸腰筋(大腰筋)が刺激され、腹部のぜん動運動を活発にしてくれます。腸腰筋(大腰筋)をしっかり動かすためには、なるべく大股で、足をしっかり上げて歩くことがポイントです。
また、忙しい人でも、オフィスやちょっとした空き時間を利用してできる便秘解消法をご紹介します。
忙しい人にもぴったり! その場でできる便秘解消術
腹筋マッサージ
おなかをマッサージして腸のぜん動運動をうながします。
おへその右斜め下に、両手のひらを重ねて当てます。
上へと引き上げ、次に左へ、そして下へと方向を変え、時計まわりの方向におなかをさすります。
3秒で1回転くらいのスピードで、5~10回くり返します。
ウエストひねり体操
椅子に座った状態で背筋をまっすぐ伸ばし、上体を左右にひねります。自分の背骨を見るようなイメージで、なるべく後ろまでひねりましょう。左右それぞれ30回ずつくり返します。
腹筋体操
椅子に浅く腰かけ、息をはきながら右ひざを真上に上げ、そこに左ひじを近づけるように上体を右にひねります。左右それぞれ10回ずつくり返します。
大腸のぜん動運動を高めるツボ押し
大巨(だいこ)のツボ
おへそのわきに斜めに手を当てて、おへそから指3本分斜め下にツボがあります。
両手の4本の指を揃えてツボに当て、息を吐きながら押し込むようにして刺激します。10秒押しては5秒休み、これを5~6回くり返します。
支溝(しこう)のツボ
手の甲側の手首のしわから、指幅4本分ひじに向かったところにツボがあります。
反対側の手で腕をつかむようにして持ち、親指をツボに当てて骨と骨の間に入れ込むように強めに刺激します。5秒押しては3秒休み、これを5~6回くり返します。
百会(ひゃくえ)のツボ
頭のてっぺんにある百会のツボは、いきまずに排便をうながすツボです。
こぶしをつくって人さし指のつけ根のとがった部分をツボに当て、真下に向けて押します。5秒押しては3秒休み、これを5~6回くり返します。
両手の指先で、軽く小刻みにたたくように刺激してもいいでしょう。
ツボ・マッサージ・体操監修:赤司洋子先生プロフィール
おがわ治療院鍼灸師。
東京・阿佐谷おがわ治療院副院長。医学ジャーナリスト協会会員。
おがわ治療院では、共鳴気功による心身のエネルギー調整法を指導している。
著書に「すぐ効く簡単ツボマッサージ」(ナツメ社)、「ソウルメイトの見つけ方」(PHP研究所)など。