痔には3つのタイプがある
痔瘻(あな痔)
おしりに穴があく!痔瘻
肛門の歯状線にある肛門小窩というくぼみの中に便中の細菌が入り込んで感染し、化膿してしまう。
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下痢などがきっかけで、歯状線のくぼみ(肛門小高)に細菌が侵入する
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肛門腺が炎症を起こして化膿し、膿がたまる
肛門のまわりが腫れて、ズキズキと痛む
重症だと熱がでることも -
膿の出口がふさがっても、またたまった膿がおしりの皮膚を貫通して、肛門の近くに穴が開き、膿が外に出てくる
肛門側の入り口から細菌が侵入して化膿し、腫れや痛み、膿みなどをくり返すことが多い
point!
- 痔瘻は、手術をするしか完治させる方法はありません。
膿の出口となった皮膚の傷口がふさがっても、一旦できたトンネルはなくなりません。症状が落ち着いても治ったわけではなく、痛みや腫れが再発することがあるため油断は禁物。
まれにですが、10年以上治療せず放置しておくと「ガン化」することもありますので、早めに専門医を受診するよう心がけましょう。 - 一般に痔の症状が出たときは患部を「温めて症状を緩和させる」とされていますが、痔瘻の症状が出たら患部を「冷やして症状を緩和させる」よう心がけましょう。自己判断は禁物!