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痔の原因は? 痔は生活習慣病!

痔は生活習慣病!

特に、痔の中でも一番多い痔核は、肛門の周辺の毛細血管がうっ血することで起こります。 うっ血を起こす原因は、そのほとんどが、痔に限らず健康全般に影響を与える生活習慣です。 痔を予防する生活は、すなわち健康維持に役立つ生活なのです。

2本足で立つ

私たち人間は2本足で立ち、手を使うことができるようになることで今までさまざまな文明を築いてきたわけですが、2本足で立つことの弊害もあります。そのひとつが痔。肛門が心臓より下にあるため、どうしてもうっ血しやすくなり、その結果、痔のリスクが高まるのです。
とはいえ、2本足で立つことをやめるわけにはいきません。「痔は人間の宿命」と思って、痔になりにくい生活習慣を心がけ、また、痔を疑ったら、早めに治療を受けましょう。

男性:2本足で立つ
女性:2本足で立つ

便秘

便秘は、あなたの肛門をいじめていることにほかなりません。便が出にくくなると、排便時に強くいきむことになります。すると、肛門に負担がかかり、それがくり返されると痔核の原因になるのです。また、便秘で硬くなった便は、肛門を傷つけて、裂肛の原因にもなります。でも、便秘薬の常用は厳禁。薬はあくまで緊急時の使用にとどめましょう。
便秘は放置すると痔の悪化に繋がります。朝食を摂ることを手始めに現在の生活習慣を見直し、規則正しい排便リズムを作りましょう。

男性:便秘
女性:便秘

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下痢

便秘同様、下痢も肛門にとってはつらい症状。便がやわらかいのはいいのですが、下痢便の状態にまでなると、勢いよく排出されるためやはり肛門に負担がかかってしまい、痔核や裂肛の原因になるのです。
また、下痢便は肛門のくぼみ(肛門小窩)に入りこみやすく、そこから菌が感染すると「痔瘻」を引き起こすもとになります。

男性:下痢
女性:下痢

排便時間が長い

本や新聞などを持ち込んで、トイレの主になっていませんか?また、便を全部出しきろうと頑張って、10分も20分も、トイレで粘ったりしていませんか?
排便のためにいきむとき、肛門に強い圧力がかかります。また、便器に座っている姿勢は、それ自体が肛門への負担に。トイレタイムはなるべく1分以内、長くても3分以内ですませましょう。

男性:排便時間
女性:排便時間

暴飲暴食

飲み会や外食が続いていたり、ついつい食べすぎ飲みすぎになってしまったりして食生活が乱れていませんか?暴飲暴食は、腸の健康を悪化させ、便秘や下痢を引き起こす原因に。おしりの負担を減らして痔を防ぐには、バランスのとれた規則正しい食生活が重要です。

男性:暴飲暴食
女性:暴飲暴食

アルコールのとりすぎ

アルコールは、少量ならよいのですが、とりすぎると痔を悪化させる原因になります。アルコールをたくさんとると、血管が拡張して血流量が増えます。その結果、肛門周辺の血流量も増えますが、静脈が血液を心臓のほうに戻す力が弱いため、肛門のうっ血をひどくして痔を悪化させてしまうのです。
また、アルコールのとりすぎは下痢の原因にもなるので要注意です。

男性:アルコールのとりすぎ
女性:アルコールのとりすぎ

香辛料のとりすぎ

コショウやトウガラシは、消化されずにそのまま便にまじって排出されるため、肛門の粘膜を刺激します。好きなものをやめる必要はありませんが、とりすぎにはご注意を。
裂肛の人や、痔の症状がひどいとき、痔の手術後などは痛みや出血を招く原因にもなるので、香辛料は控えたほうがいいでしょう。

男性:香辛料のとりすぎ
女性:香辛料のとりすぎ

食物繊維不足

肛門の健康を守るためには、やわらかく肛門に負担をかけないよい便を作ることが大切。そのために欠かせないのが食物繊維です。日本人は慢性的な食物繊維不足の傾向にあると言われており、その結果、便秘を引き起こすことで痔の発症・悪化に繋がります。水に溶けないスジっぽい不溶性食物繊維と、水に溶けるネバネバヌルヌルした水溶性食物繊維の両方をバランスよくとることが大切。野菜、くだもの、きのこ類、海藻類、イモ類、豆類などを積極的にとりましょう。

男性:食物繊維不足
女性:食物繊維不足

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ストレス

腸はストレスの影響を受けやすいため、ストレスと便秘や下痢は密接な関係にあります。便秘や下痢を防ぐには、ストレスをためこまないことが大切です。
また、ストレスや疲労は全身の血行を悪くしてうっ血を起こしやすくしたり、体の免疫を低下させるもとにもなります。多少のストレスは誰にでもあるものですが、十分な休養をとり、ストレスを上手に発散する方法を見つけましょう。

男性:ストレス
女性:ストレス

座りっぱなしの生活

長時間座りっぱなしでいると、肛門がうっ血しやすくなります。仕事中も、たまには立ち上がったり少し歩いたり軽い体操をしたりして体を動かすように心がけましょう。すでに痔の症状があるときは、ドーナツ型のクッションなどを利用するのもよいでしょう。
特にあぐらは、肛門への負担が大きいので注意しましょう。

男性:座りっぱなしの生活
女性:座りっぱなしの生活

立ちっぱなしの生活

長時間立ちっぱなしでいると重力で血液が下に集まりやすく、また、おなかに圧力がかかるため肛門がうっ血しやすくなります。
こまめに休憩をとったり、姿勢を変えたり、軽く体操をするなどしてうっ血を防ぐように心がけましょう。

男性:立ちっぱなしの生活
女性:立ちっぱなしの生活

体の冷え

体の冷えは、血行を悪化させるもと。肛門のうっ血を防ぐには、特に腰やおしりまわりを温めることが大切です。暖かい下着やカイロなどを利用して、冷えから体を守りましょう。
また、湯船にゆったりとつかって体を温めることも効果的。おしりの清潔にも役立ち、一石二鳥です。

男性:体の冷え
女性:体の冷え

妊娠・出産

妊娠中は、大きくなったおなかが肛門部位に大きな負担をかけるため、痔が悪化しやすい時期。妊娠中は黄体ホルモンの分泌が増えるため、便秘をしやすくなるとも言われています。また、出産時のいきみで痔になったり痔を悪化させたりする人も多いよう。
妊娠中は、特に痔にならない生活習慣に気を配り、すでに痔がある人は、たとえ症状が軽くても妊娠・出産の前には治療しておきましょう。

妊娠・出産

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